町田のさゆりさんに、りんごろうそくサイズのキャンドルを作ってもらいました。
さゆりさんの蜜蝋キャンドルは仕上がりがとってもきれい。 手仕事はやはり人柄がでます♪
溶かした蜜蝋に芯糸を浸しては太らせ、浸しては太らせ・・・一本一本心をこめて作ってくれています。
普段使いにも丁度いいサイズです。
りんごろうそく・・・
クリスマスを待つ行事「アドヴェントの庭」で使われます。
暗い部屋に螺旋状に置かれたもみの枝の道、その中心に大きなろうそく。
子どもたちは両手にりんごろうそくを持ち、螺旋の道をその中心に向かって一人で静かにたどります。
そして中心の蝋燭から自分のりんごろうそくへ灯を受け取り、今度は螺旋の道を外へ向かって戻ります。
戻りながら、後の人の道を照らすためにろうそくを道に置いていきます。
1年で一番夜の長い12月。 この暗い季節に心の中へ光を灯し、クリスマスを心待ちにする行事です。
我が子たちが通った幼稚園でも、クリスマスの集いがありました。
集いに先立ち、年長さんだけができるお仕事としてりんごろうそくを用意しました。
りんごをぴかぴかになるまで磨き、蜜蝋に芯を浸してろうそくをつくり・・・。
その園では、もみの渦巻きの道はありませんでした。
「『螺旋の道をたどる』という行為が私の中に落ちてこないのよね。」・・記憶が大分
薄いのですが、確か先生のそんなお考えで子どもたちは螺旋を辿ることはしていません。
けれども暗い部屋、みつろうの香りと煌き、もみの匂い、静けさ、
そして全てを内に受け取っている子どもたちの表情。
何年も経ちましたが、大人の私にもそれらは鮮やかに甦るのです。
まして子どもたちの中にどれほど深く入っていることでしょう。
今年、下の子をシュタイナー幼稚園にいれた当時の友人からメールが届きました。
「今日は幼稚園でアドヴェントの庭だったのよ。 子どもはもちろんだけど大人にも静けさと闇、
そして光の体験は 大切だね」って。