文体もさることながら、レズリー・ブルックの絵がすばらしい本です。
日本の初版は1980年ですが、本国イギリスでは1904年の発刊。
つまり100年以上も前にかかれたもので、絵もレトロな良さがあり、且とてもリアルに
イキイキと息づいています。
風刺画的なユーモアもあちこちにちりばめられていて、細かい発見も楽しみ。
(たとえば、三びきのこぶたの最後のページとか。
…見つけましたか? 食べられちゃった兄さんぶたの写真と、末っ子ぶたの足元に狼の毛皮!)
子どもたちに、こういった子どもだましでない絵を見せてあげてほしいです。
本文も、絵の良さをそこなわない素敵な訳です。
語りのテキストとしても良。
♫収録されたお話♫
三びきのくま
三びきのこぶた
金のがちょう
親ゆびトム
サイズ:25×19cm 頁:100 発行:1980/11 出版社: 福音館書店
☛出版社の内容紹介より
三びきのくま」「三びきのこぶた」「金のがちょう」「親ゆびトム」というイギリスの昔話に、ブルックが、これ以上ないと思わせるほど見事な絵をつけています。1904年生まれの古典。
☞レズリー・ブルック
Leonard Leslie Brooke 1862-1940 イギリス
小さい頃から絵が好きでロンドンの王立美術学校で学んだ後、肖像画家になる。古くからの童謡や昔話を題材にした絵本やエドワード・リアのノンセンス詩集の挿絵で有名。