みやがわよりこさんの『色のえほん』シリーズ第一弾
りんごを題材に、包み込むような「赤」がテーマ色です。
この本には、よりこさんのこだわりがたっぷり詰まっています。
まずイメージしたままの色を表現できる紙を求めて20種類もの用紙を試し、
たどり着いたのは竹素材の紙。
その竹の紙に「色そのものが生き生きと動き出す」ような絵を描いた。
ところが世の子ども本はコーティング必須(汚れないよう、破れないよう)
‥でもコーティングしてはせっかくの「色」がダイナシ!と感じたよりこさん、
コーティングなしで製本してくれる印刷所を探したものの、
「それでは糊がにじんで機械が使えません」と何件も断られ‥
やっと引き受けてくれたのは、秋田の精巧堂印刷所さん
よりこさんの熱き想いにこたえて、「ならば1冊1冊手貼りで製本しましょう!」
そうして出来上がったのがこの「りんりんりんご」なのでした。
本当に優しい手触りで、目に入る色も優しいのです。
線でくくられた絵と違って、色そのものがストレートに飛び込んできます。
赤ちゃんのファーストブックに、出産のプレゼントに最適です。
148 X 148 mm 12見開き
「生まれてまもない子が見て触れることができる、やさしくて美しい本。りんかく線でくくられていない、色そのものが生き生きと動き出すような本。色の響きと、ことばの響きが心地よく共鳴しあう、そんなシンプルな本がつくりたかったのです」(作者のことばより)